ジャクソン・ポロック!!!

お久しぶりです、アランチャの梅浦です。

先日、NYのオークション・ハウス、クリスティーズで
勝手に師と仰ぐジャクソン・ポロック先生の作品が!

「Number 19 1948」

「Number 19 1948」

その他にも、バスキア、リキテンスタインなど計12名の作家の作品がオークションに登場。
なんでも、12名のアーティスト作品がそのアーティストの過去最高落札価格を更新し、この日の取引額も、クリスティーズの『一度の』オークション最高額となる4億9,500万ドル(1ドル=100円換算で495億円)に!!!
中でもポロックの作品は傑作の”Number 19 1948″は約60億円。
彼の代名詞のボーリング&ドロッピング(床に置いたキャンバスにペンキを垂らす描き方です。興味のある方は下の映像をご覧下さい)による作品は150点ほどあると言われていますが
その中で出来が良いのは10数点ほど。
ちなみに最高傑作は昨年、日本で開催されたポロックの回顧展で観られた
「インディアンレッドの地の壁画」

「インディアンレッドの地の壁画」

「インディアンレッドの地の壁画」

数年前までは、ピカソや印象派の作品が高額で取引されていましたが
(もちろん今でも人気ですが)
ウォーホール以降の現代アート群はそれを凌ぐ勢いです。

けど何でこんなに高額で取引されるのか?
何が良いのか?

バスキア、リキテンスタイン、ポロックの作品を見ても、その価値をすぐに理解できる方は、日本にはあまりいないかも?
朝のニュースでコメンテーターの皆さんもこれが絵画なの?ってビックリされていました。

特に現代アートの価値を理解するには、歴史や作品のもつバックグラウンドやコンテクストに関する知識が必要と考えられています。専門家の方に怒られそうですが、たとえば「なんで千利休が見立てたこの茶碗ががそんなに高いの?「あのノーベル賞の受賞者はなにがすごいの?」などと似た感覚かもしれません。
こうした作品に込められたコンテクストを知り、楽しみ、議論する。
むしろ一般人には作品の価値が分からなくてよいなんて考えているかもしれません。
そしてこの高尚な大人の遊びにふさわしい作品こそ高額でなければならない
だからこそ、こういうふうに高額で落札される作品が出てくるんですね。

また現代アートを扱う世界中の美術館にとってもこの時代の作品はどうしても欲しいでしょうし
争奪戦ですね。

最後にクリスティーズのサイトに掲載されていた
ポロックの映像をご紹介します!カッコイイです!

おまけ
ポロックに感化されて私が描いた作品です。

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