資格取得を目指す理学療法士が多い理由

ピラティスは、ドイツで生まれたリハビリ用のエクササイズです。海外ではリハビリテーションとして、筋力の衰えた高齢者や脳血管障害者、妊婦、各種アスリートなどを対象にしたピラティスが盛んに実施されています。ピラティスを医療の一環として実施することはごく一般的なのです。
このような海外の流れを受けて、日本でもピラティス資格の取得を目指す理学療法士が増えていると考えられます。

理学療法士がピラティス資格を取得するメリット

・スキル面でのメリット

ピラティスのエクササイズ法を学ぶことで、数多くのリハビリのパターンを作れるようになります。その結果、個々の患者様により適切なリハビリを提供することにつながります。理学療法とピラティスの知識を併せ持つ理学療法士は、医療の現場では貴重な存在といえるでしょう。

・就職面でのメリット

ピラティス資格を取得する場合、スキルアップに伴い就職先の幅も広がります。理学療法士は一般的に、病院・介護施設・高齢者施設・リハビリセンターなどで働くことが多いです。病院や介護施設などへの就職を目指す場合、ピラティス資格を持っていることは大きな強みになり、有望な人材として高く評価される可能性があります。また、医療系を専門としたフィットネスジムやパーソナルジムなども、就職先の一つとして挙げられるようになります。

・給料面でのメリット

働いている施設などによっては、ピラティス資格を取得している理学療法士に対して資格手当が支給される場合があります。また、ピラティスインストラクターとして働く場合も、理学療法士の資格を持っていることが高く評価され、給料が上がる可能性もあるでしょう。

マシンピラティスとは

マシンピラティスは、専用のマシンを利用して行うピラティスのことです。マシンのバネを使って身体に負荷をかけるのが特徴で、比較的身体をコントロールしやすく、初心者や高齢者も始めやすいエクササイズといえます。さらに、各マシンによって集中的に鍛えたいところを選択でき、負荷の強さも調整できるので、より効果的に身体を鍛えることが可能です。
専用マシンには、リフォーマー、チェアー、キャデラック、ラダーバレル、スパインコレクターなどがあります。

マシンピラティスの効果

マシンピラティスに取り組むと、どのような効果が期待できるのでしょうか。

・体調の改善

ピラティスはもともとリハビリを目的とした医学に近いエクササイズなので、筋肉や関節などの痛みや違和感の改善に効果的です。また、凝り固まった筋肉をほぐすことで、血流が良くなることなども期待できます。

・基礎代謝の向上と脂肪燃焼

マシンピラティスは全身運動です。全身のインナーマッスルからアウターマッスルまで強化することが可能です。さらに基礎代謝が向上します。基礎代謝の向上は脂肪燃焼にも結び付き、ダイエットなどの効果も見込めます。

・免疫力のアップ

ピラティスの呼吸で温かく新鮮な空気が肺に流れ込むと、内臓機能の向上が期待できます。また、深呼吸によって血流が良くなると老廃物が排出され、免疫細胞が活性化しやすくなります。このような効果により、身体の免疫力アップにつながります。

・姿勢の改善

マシンピラティスは全身を調整することが可能なので、左右差や歪みを整えて姿勢改善を目指すことができます。