こんばんは!
渋谷・中目黒・代官山のピラティス&マスターストレッチトレーニングスタジオアランチャの高田聖子です。
さて、先日『産前の身体とピラティス』セミナーの様子をご紹介しましたが、
本日は『産後』バージョン。2週にわたり、講義編&実技編を学んでいきました。
🍊今回学んだ内容🍊
【講義編】
★産後ピラティスの効果
★産後の身体の生理学的変化・姿勢変化
★産褥期の過ごし方
★腹腔内圧と骨盤底
★臓器脱と腰椎骨盤帯のアライメント
★骨盤の運動学
★腹直筋離開
★コアユニットの解剖学
【実技編】
★レッスンの留意点と基本的な進め方
★骨盤帯、胸郭の評価
★腹直筋離開のチェック方法と改善エクササイズ
★呼吸機能の回復エクササイズ
★骨盤底筋群の認知と段階的アプローチ法
★腹横筋の評価とエクササイズ
★コアユニット回復の準備
🍊産後のピラティスで特に大切にしたいこと🍊
1)インタビューをしっかり行い、クライアントさんのお身体の状況を丁寧に把握する。
→現在のお身体の状況以外に、どのようなお産だったかもレッスンを行う上で大切な情報となります。
2)呼吸法の選択
→腹腔内圧(IAP)を高めることはトレーニングを行う上でとても大切ですが、産後の骨盤底筋群はダメージが大きいため、適切な呼吸法を選択することが必要となります。
3)産後だからといって特別なエクササイズがあるわけではなく、とにかくエクササイズを行う前の準備がとても重要となります。
→骨盤底や腹筋群の収縮を正しく認知し(神経伝達)、丁寧なコアユニットの準備をしてから動きに入っていきます。
🍊呼吸法の選択について🍊
2)の呼吸法の選択について少しだけ解説いたします。
★腹腔内圧(IAP/Internal Abdominal Pressure)
インナーユニット(横隔膜・腹横筋・骨盤底・多裂筋)の内圧で、
脊柱の安定性をつかさどっています。
★ブレーシングとドローイン
お腹をパンっと外に張り出すようなブレーシングは、
腹横筋、多裂筋、骨盤底の遠心性収縮となり、IAPはより高くなります。
一方、お腹を薄く使っていくドローインは、腹横筋の求心性収縮。
骨盤底への圧はブレーシングに比べると少ないとされています。
産後まもないトレーニングの場合は、ドローインを選択していきます。
★呼吸音
呼吸の際の音が、スー(S)→フー(F)→ハー(H)の順に腹圧が強くなるため、状況によってはこの呼吸音も段階的に選択していくことがあります。
セミナーでは、骨盤底に圧がかかる状態を実際に体験していきました。
妊娠、出産が与えるお身体への影響はとても大きいです。
けれども、だからといって特別なエクササイズが必要というよりは、
改めて人間の基本的な身体の構造や機能をきちんと把握すること、
個体差が実に大きいことを理解し、都度目の前のクライアントさんのお身体と心に丁寧に向き合っていくことが本当に大切だなと感じています。
さて、先日講座の増設が決まりました。
【産前】
11月7日(日)講義
11月14日(日)実技
9:15-11:45
【産後】
11月21日(日)講義
11月28日(日)実技
9:15-11:45
残席わずかとなっておりますがもしご興味のある方は
mail@arancia78.jp✉まで
ぜひご連絡いただければと思います!
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【お問い合わせ】
アランチャ ピラティス スタジオ
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03-6416-1882